2021年3月13日(土)

以前、証明写真を撮るために、隣の駅まで歩いて行って、なかなか機械が見つからずに周辺を長い時間彷徨ったことがあったけれど、近くのスーパーマーケットに証明写真ボックスが設置されていたことに最近気がついて、あの徒労はなんだったのだろうと、しばらく呆然とした。こういう無駄な労力を費やすことをなるべく避けるために、普段からよく周りに目を光らせておいた方がいいな、と思った。

そういうことを頭の中でぐるぐると考えていたら、建物の二階で降りなくてはいけないのを、エスカレーターに乗って六階まで行ってしまった。これから、今まで上がってきた分をエスカレーターで下り、二階で用事を済ませたあとにもう一度六階までエスカレーターに乗らなくてはいけないことを考えて、嫌気がさしたけれど、その気持ちを押さえ込んで、下りのエスカレーターに乗り込んだ。

その後、書店に赴き、本を五冊購入した。ずっと売り切れの状態であった『呪術廻戦』の第15巻を、やっと手に入れることができて、嬉しい。でも、ファンブックの方はまだ入荷されていないようだったので、もうしばらく待つことになりそう。以下、購入した本。

一、『ギブン』第1巻 キヅナナツキ著

二、『極主夫道』第7巻 おおのこうすけ

三、『呪術廻戦』第15巻 芥見下々著

四、『作家と猫』 平凡社編集部編

五、『アンオーソドックス』 デボラ・フェルドマン著

マクドナルドでホットのプレミアムローストコーヒーと、マックフルーリーオレオを注文した。昨日から、この組み合わせで注文することを決めていたので、実行することができて、嬉しい。マックフルーリーオレオを口に含んだあとにはホットコーヒーを飲み、ホットコーヒーを飲んだあとにはマックフルーリーオレオを口に含む。そうすると、ホットコーヒーの苦味が、マックフルーリーの甘味が、舌の上で混ざり合い、味が中和されて、ちょうどいい苦味と甘味になる。そうやって二つの味を楽しんで、二つの容器が空になった今は、この、雨と風が吹き付ける天気の中、スニーカーとズボンが雨水に晒され、じっとりと濡れていくのを感じながら家まで歩いて帰るのは、非常に億劫だと考えながら、ぼうっとしている。

私の帰りが遅くなれば遅くなるほど、夕飯の時間も遅くなっていく。もう少し、席に座ってぼうっとしたり、先ほど購入した本を眺めたりしたかったけれど、区切りをつけて、席から立ち上がった。今日の夕飯は、塩だれチキンを予定していたので、帰り道にあるスーパーマーケットに寄り、食材を購入した。

今日は雨が降っていたので、移動手段として電車を選んだけれど、天気が良ければ、隣の駅までぐらいなら私は歩くようにしている。歩くことは健康にいいし、今なら、冬から春への季節の移り変わる様を、視覚(開花した花、暖かくなりほころんだような人々の顔つき、柔らかな日の光)と、聴覚(賑やかな鳥のさえずり)と、嗅覚(花の淡く良い香り)で楽しむことができる。それに、考え事をしながら歩いていると、こんがらがってしまっていた考えが、どんどんほぐれていく感覚がして、それがとても気持ちがいい。