2021年5月28日(金)

二つ目に始めたバイトが、本日で終わった。全ての業務を終えて建物の外へと歩き始めると、非常に清々しい気分に包まれた。ついでに市役所で自動車税を納めようと窓口へ行くも、支払いの段階になってから二百円分が足りないことに気づき、出直すはめになった。納付書にはきちんと金額が記載されているのにもかかわらず、確認を怠り、こんなことになってしまったので、少しだけ恥ずかしい。そのあとは、自動車税の支払いで発生した小銭を使い、自動販売機の温かいココアを買った。缶に入っているものではなく、その場で機械が入れてくれる型のものだったのだが、ふとした瞬間にこれを見かけると、思わず吸い寄せられそうになってしまうのは、私だけなのだろうか。注文したココアは紙コップごしにでも熱く、手に持つことができないくらいであった。しばらく、外にある小さなベンチに座って、ココアがちょうどいい熱さになるまで待とうとしたのだが、どこからかやって来た蚊にまとわりつかれたため、ココアを持って、車へと引きあげた。

ココアを飲み終えて、車を発進させる。ふと、内蔵されている液晶画面を見やると、時計が狂っており、0時0分のまま止まっていた。そこで私は時計が狂っているとは思わずに、あれ、今って昼の0時?夜の0時?とわけがわからなくなってしまった。面白いなと思ったのは、私の時間の感覚なんて、狂った時計ひとつで吹き飛んでしまう、頼りのないものだと感じられたことだ。

明日から二日間は、また違ったバイトの日で、それが結構忙しい現場なので、気合を入れて頑張ろうと思う。

2021年3月13日(土)

以前、証明写真を撮るために、隣の駅まで歩いて行って、なかなか機械が見つからずに周辺を長い時間彷徨ったことがあったけれど、近くのスーパーマーケットに証明写真ボックスが設置されていたことに最近気がついて、あの徒労はなんだったのだろうと、しばらく呆然とした。こういう無駄な労力を費やすことをなるべく避けるために、普段からよく周りに目を光らせておいた方がいいな、と思った。

そういうことを頭の中でぐるぐると考えていたら、建物の二階で降りなくてはいけないのを、エスカレーターに乗って六階まで行ってしまった。これから、今まで上がってきた分をエスカレーターで下り、二階で用事を済ませたあとにもう一度六階までエスカレーターに乗らなくてはいけないことを考えて、嫌気がさしたけれど、その気持ちを押さえ込んで、下りのエスカレーターに乗り込んだ。

その後、書店に赴き、本を五冊購入した。ずっと売り切れの状態であった『呪術廻戦』の第15巻を、やっと手に入れることができて、嬉しい。でも、ファンブックの方はまだ入荷されていないようだったので、もうしばらく待つことになりそう。以下、購入した本。

一、『ギブン』第1巻 キヅナナツキ著

二、『極主夫道』第7巻 おおのこうすけ

三、『呪術廻戦』第15巻 芥見下々著

四、『作家と猫』 平凡社編集部編

五、『アンオーソドックス』 デボラ・フェルドマン著

マクドナルドでホットのプレミアムローストコーヒーと、マックフルーリーオレオを注文した。昨日から、この組み合わせで注文することを決めていたので、実行することができて、嬉しい。マックフルーリーオレオを口に含んだあとにはホットコーヒーを飲み、ホットコーヒーを飲んだあとにはマックフルーリーオレオを口に含む。そうすると、ホットコーヒーの苦味が、マックフルーリーの甘味が、舌の上で混ざり合い、味が中和されて、ちょうどいい苦味と甘味になる。そうやって二つの味を楽しんで、二つの容器が空になった今は、この、雨と風が吹き付ける天気の中、スニーカーとズボンが雨水に晒され、じっとりと濡れていくのを感じながら家まで歩いて帰るのは、非常に億劫だと考えながら、ぼうっとしている。

私の帰りが遅くなれば遅くなるほど、夕飯の時間も遅くなっていく。もう少し、席に座ってぼうっとしたり、先ほど購入した本を眺めたりしたかったけれど、区切りをつけて、席から立ち上がった。今日の夕飯は、塩だれチキンを予定していたので、帰り道にあるスーパーマーケットに寄り、食材を購入した。

今日は雨が降っていたので、移動手段として電車を選んだけれど、天気が良ければ、隣の駅までぐらいなら私は歩くようにしている。歩くことは健康にいいし、今なら、冬から春への季節の移り変わる様を、視覚(開花した花、暖かくなりほころんだような人々の顔つき、柔らかな日の光)と、聴覚(賑やかな鳥のさえずり)と、嗅覚(花の淡く良い香り)で楽しむことができる。それに、考え事をしながら歩いていると、こんがらがってしまっていた考えが、どんどんほぐれていく感覚がして、それがとても気持ちがいい。

2021年3月11日(木)

今日も今日とて、食事をとるためにガストへと向かった。空いている席を探していると、静かに説教をしている親と、説教をされている子どもがいて、説教の内容に大変興味が湧いてしまったので、親子の隣の席へと腰掛けることにした。
説教の内容はというと、子どもがわがままばかり言うため、親が、「それなら好きに、自由に、生きたらいいよ。お金をあげるから、自分の食べたい物を買って食べたらいいし、自分のしたいことを自由にしなさい。お母さんは一人で帰る。あなたは自由に一人で帰ったらいいよ」というようなことであった。子どもは親に見放されそうになっていることを察知したようで、ボソボソと、それは嫌だと親に訴えかけていたけれど、親は繰り返し繰り返し子どもに、あなたの好きにしなさいと静かに語りかけていた。そのあと、店員から伝票を受け取った親が立ち上がりレジへと歩いていくあとを、これで自由に帰れと親から渡された千円札を持った子どもがついて行き、結局、結末がどうなったのかは知ることはできなかった。おそらく、親は、子どもがわがままを控えるように改心することを望んでいて、子どもが改心をするのならば、一緒に帰ることを厭わないだろうと私は予想していた。
私は子どもがどんなわがままを親に対して言っていたのかだとか、親子の会話の細部は全く分からない。だから、私が受け取った穴だらけの情報にもとって考える。

子どもにとって、親は、自分の「世界」に等しい。そんな親から見放されるとは、子どもにとって、どんなに不安で、恐怖を感じることであろう。隣の席に座っていた親が子どもに対して行っていたのは、お互いにとってできるだけよい着地点を目指す対話ではなく、婉曲的に一方的に子どもを自分に従わせようとする支配であると、私はぼんやりと思うのだ。


私は普段なら、iPhoneで動画を見ながら食事をとることが多いのだけれど、隣に親子、しかも説教中という状況では、動画を見ながら食事をとることはする気になれなかった。子どもにとっての手本として振る舞った方が、今はよいだろうと判断したためである。子どもが日常的にそばにいる人間は、子どもの手本となる「よい行い」を常に心がけていなくてはいけないから、ずいぶん息苦しいのではないだろうか。機会があれば、子どもが日常的にそばにいる人に、尋ねてみたいと思う。

 

ガストへと向かう前に、そろそろ海老入り肉だんごと白菜キムチのチゲではなく、別のものを食べようかな、という考えがよぎったけれど、いざガスト店内の席についた私は、迷いなく注文用タブレットで海老入り肉だんごと白菜キムチのチゲとほうれん草ベーコンを選んだ。これで五日連続で海老入り肉だんごと白菜キムチのチゲを食べたことになる。それだけ、海老入り肉だんごと白菜キムチのチゲが美味しくて、毎日食べても飽きずにいられるということなのだ。辛いものを好んで食べる人に、今一番おすすめしたい一品なので、みんなでたくさん海老入り肉だんごと白菜キムチのチゲを食べて、春限定メニューから常備メニューへ設置されるようにしよう。

2020年12月12日(土)

最近購入した本を順不同に。

○チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著『イジェアウェレへ: フェミニスト宣言、15の提案』

ジュディス・バトラー著『ジェンダー・トラブル』

○キム・チョヨプ著『わたしたちが光の速さで進めないなら』

○ものすごい愛著『今日もふたり、スキップで 結婚って ‶なんかいい″』

石川優実編『エトセトラ VOL.4』

○吉野靫著『誰かの理想を生きられはしない: とり残された者のためのトランスジェンダー史』

三浦綾子『氷点(上)』

○森山至貴著『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』

○畠たかし著『スケベの青春』

近藤聡乃著『ニューヨークで考え中(3)』

○ばったん著『姉の友人』

○にたこ著『後輩の雄っぱいが好きすぎる』

○舟本絵理歌著『殺し屋Sのゆらぎ(2)』

遠藤達哉著『SPY×FAMILY(5)』

○宮崎夏次系著『あなたはブンちゃんの恋(1)』

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社原作・監修『ディズニー ツイステッドワンダーランド アンソロジーコミック Vol.1』

○にたこ著『甘ったれは犬も食わない』

○にたこ著『えっちシーンが描けないまんが家をチンピラアシスタントがなんとかする話』

○にたこ著『ご主人様お戯れを〜俺サマ野獣は待てができない〜』

○高津著『おかえりオーレオール』

2020年11月24日(火)

最近購入した書籍を順不同に。

三浦しをん著『マナーはいらない 小説の書きかた講座』

○ユーディット・シャランスキー著『失われたいくつかの物の目録』

○はらだ有彩著『百女百様 街で見かけた女性たち』

レベッカ・ソルニット著『説教したがる男たち』

○ヴィルニー・デパント著『キングコング・セオリー』

○kemio著『文庫版 ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』

○山田金鉄著『あせとせっけん』9巻特装版

○琢磨著『ずっと君のターン』

○真田つづる著『私のジャンルに神がいます』

○森野萌著『花野井くんと恋の病』

眉月じゅん著『九龍ジェネリックロマンス』3巻

○舟本絵理歌著『殺し屋Sのゆらぎ』3巻

2020年11月14日(土)

本日、2020年11月14日(土)に購入した書籍の一覧、順不同にて。

○幡野広志著『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 #なんで僕に聞くんだろう。』

○新胡桃著『星に帰れよ』

ジェシカ・ベネット著『フェミニストファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル』

○シンシア・エンロー著『家父長制〉は無敵じゃない――日常からさぐるフェミニストの国際政治』

山崎ナオコーラ著『肉体のジェンダーを笑うな』

○ケイト・マン著『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』

○福井忠雄監修『ここまでわかった宇宙100の謎』

俵万智著『恋する伊勢物語

 

書籍を大量に購入すると気持ちがいい、やめられない。

当日はいつもよりわりかし元気があったので、フェミニズム系統の書籍を二冊ほど購入する。自分に元気がある時でないと、女性の不遇などを綴った内容の(らしき)ものは読めない。